スクリーン01― 甘く切なく
ロニ「なぁ、
はリオンのこと知ってたってことだよな
「うん?それがどうかした?
ロニ「『リオン』ってお前の目から見てどんな感じだった?
「…。やっぱり気になる?
ロニ「うーん、気にならないって言えばウソになるけどよ…こう…なんていうか、ヤツをぎゃふんと言わせるネタが欲しいんだよ
「…要するに弱みを仕入れたいと。
ロニ「そうそれ!この際、まじめな話はいいからよ、何か知ってるんだろ?
ジューダス「何をコソコソ話している
ロニ「わぁ!な、ななななんでもない!!
「どもりすぎだよ、ロニ。
そーだねぇ、ネタっていうか…好物だったらプ…
ジューダス「!!何の話をしている!?
「いいじゃない、好物くらい教えても
ジューダス「つまらん話をするな!
…それ以上話したら絶交するぞ(―ジューダス消える)
「ジューダス…絶交って…
『あの』リオンと絶交されるほどの仲だったろうか…(-
、消える)
ロニ「なぁ、プ…なんだよ。気になるだろ?最後まで教えろよ~~~
─────
プリン(甘く)、後でとってつけられたかのような設定(切ない)。
ジューダスはそんなことは言わんよ…
スクリーン02― 甘く切なく2
ロニ「なぁ、
はリオンのこと知ってたってことだよな
「うん?それがどうかした?
ロニ「『リオン』ってお前の目から見てどんな感じだった?
「…。やっぱり気になる?
ロニ「うーん、気にならないって言えばウソになるけどよ…こう…なんていうか、ヤツをぎゃふんと言わせるネタが欲しいんだよ
「なんだ、そんなの簡単じゃん。ジューダス~
ロニ「え?おい、
!
ジューダス「どうした?
「この紙に書いてあることを大声で読んでみてください。
ジューダス「…『ぎゃふん』…?
ロニ「そうじゃねぇ、そういう意味じゃねえんだ(泣)
スクリーン03― アリとキリギリス
カイル「せいっ!やぁ!!
ロニ「おっカイル。剣の訓練中か?
カイル「やっぱり英雄になるには努力を惜しんでいられないよ! てやっ!!
「努力かぁ~そういえば、勤勉と努力の教訓としてアリとキリギリスって童話があったな
ナナリー「どんな話しなんだい?
「夏の間にアリはひたすら一生懸命働いて食べ物を蓄えています。
それを見ながらキリギリスはず~っと歌を歌ってお気楽に暮らしていました…
カイル・ロニ「ふんふん
「で、冬になりました。
アリは働きすぎて過労死してしまいました。
キリギリスはアリの残してくれた食料で冬を乗り切ることが出来ました。終り。
一同「…。
「だからムリしない程度にがんばりなよ。
ジューダス「何かが激しく違うと思うのは、僕だけか…?
スクリーン04― 金のオノ銀のオノ
カイル「ねぇ 。また何か話してよ
「何かって…短いところで童話でいい?
カイル「うん!
「じゃあ…有名なところで金の斧と銀の斧、でもいってみるか。
あるところに正直者のきこりがいました。
ジューダス「出だしはお約束だな
カイル「あるところってどこ?
「黙って聞け。
ある時、きこりは泉にオノを落としてしまいました。
すると泉から美しい精霊が現われーーーー
ロニ「それってどんな精霊だったんだ!?詳しく話せ!!
「(無視)精霊はきこりにいいました。
『あなたが落としたのは金の斧ですか?銀の斧ですか?…それともこの鉄の斧ですか?』
きこりは答えます。
『私が落としたのは鉄の斧です。
カイル「えぇ~なんか勿体無いなあ
「結論を言うとそういうことを言うやつが痛い目にあうという話。
カイル「えぇっ!?
「で、はじめの正直な木こりはご褒美として金と銀の斧ももらってしまうという。
ジューダス「さも、童話だな
ハロルド「でも精霊はなぜわざわざそんなものを持って現われたのかしら。
別に拾ってやるだけならそんな問答必要ないのにねぇ
「ヒマだったんじゃないの?
っていうか金の斧なんてもらっても使いづらくてむしろいらない。
カイル「じゃあ落としたのが鉄のソーディアンだったら金のソーディアンになるのかな♪
ロニ「じゃあ、普通の美女を落としたら金の美女に…………!!!
「意味わかりません。
ハロルド「実は泉の精霊というのは正直者の木こりを堕落させる悪魔だった、って解釈はどう?
ナナリー「…なんでそうなるんだい…?
「あっ、高価すぎるご褒美があれば以後まじめに働くのはバカバカしくなってしまうから、とか?
ハロルド「当たり。正直に申告しただけの褒美に金の斧なんて高価すぎるわ。
「じゃあじゃあ、実は、はじめの1人は単なる罠で、そのウワサを聞き付けた愚民ども(当然、みんな金ですと答える)が我先にやってきて物を落としていく様を見て、
ますます暇つぶしをするタチの悪い精霊とか
ハロルド「でも、安っぽいものを大量に投げ込まれたらたまったもんじゃないわね。
私だったら清らかな泉に鉄の斧投げ込まれた時点でインブレスエンドかますわよ
ジューダス「お前らの方がよほどタチが悪い会話を交していることに気付け。
スクリーン05― ウサギとカメ
カイル「今度はまじめに話してよ!
「え~もうネタ切れだよ~
ジュ-ダス「ネタなのか。
「じゃあウサギとカメ…
ハロルド「あっそれなら私も知ってるわ。
ウサギとカメがかけっこで勝負をするのだけれど、
ウサギが寝ているうちにカメが勝ってしまうのよね。
ナナリー「へぇ、童話ってどれにも教訓が含まれているんだね。
「休まない天才(ウサギ)にしょせん凡才(カメ)は勝てないという。
ロニ「何か違うんじゃねーの…?
ハロルド「でも真実よね☆
―――
そもそもなぜカメはウサギに勝負を挑んだのだろうか。
ウサギの怠けっぷりを計算したならそれはそれで狡猾なカメである。