運命ノ物語
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シン
が料理に興味を持たない理由
例外な例外
デュナミス孤児院の施設長は人使われが荒い。
主にまき割りや荷物の運搬、子供たちと遊ぶなど体力勝負な仕事を言いつけられるが、世の中には適材適所という言葉があるのでまぁ問題はないのだろう。
看板の孤児院名の下に刻まれた名前を眺めながら、買い物の手伝いをしていた
シン
は思う。
「見なさい! 私の勝ちよ!!」
「くそっ、やられた……!」
例によって客であるのに、勝手口から入ろうとした
シン
の耳に飛び込んできたのはそんな一声だ。
「人におつかい頼んでおいて何してるんだよ、ルーティ」
そこには、カードゲームをしていたらしいルーティとリオンの姿がある。
も~。とばかりに施設長であるスタン=エルロン。
この場合、自分のことではなく
シン
のことを言ってくれている。良心的なところは変わっていない。
「リオンも物置の片付け頼まれてたはずだよね…」
心底屈辱的な顔で片手を額に当ててうつむいているリオンを眺めながら
シン
。
すぐにルーティから説明があった。
「それがこいつ全然言うこと聞かないから、勝負することになったのよ」
「なんだその言い草は! 僕らは客であって孤児院の人間でも人足でもないと言っているだろうが!!」
ここへ来ると4分の3くらいの確率でこき使われるので、来るタイミングを見極めないとゆっくりもできなくなるわけだが、今回はリオンが反旗を翻していたらしい。
それは4分の3の内のさらに4分の3くらいの確率でよくあることだ。
「でも勝負受けてヒートアップするなんて珍しいね」
「あたしにカードゲームで勝とうなんて、100年早いのよ」
彼女の過去の経験を鑑みるに勝てないギャンブルはしないだろう。裏を返せば、割と非正攻法を取ることもあったに違いない。
どんなに頭が切れても、1対1のジャッジマンがいない状態で、正攻法で勝負を受けている時点で負けである。
…とは、黙っておくことにする。
「さぁ、いうことを聞いてもらうわよ~」
けけけけ、という笑い声が聞こえてきそうだ。ついでに黒い羽がルーティの背中について見える気がする。
スタンは何事か声をかけながらもため息をついて大型の荷物を二階に搬入する。
シン
は紙袋に入った食材をキッチンへ運んだ。
なんとなく、姉弟の遊びに見える。放っておく。
だがしかし、夕刻は近づいてきたのでリオンはこの日、作業を免れた。
翌日はさっさとヒューゴ氏の墓参りを済ませて、散歩に出てそのままダリルシェイドに返ってきた。
これが、一週間ほど前のことだ。
「
シン
、14日は何か用があるか?」
「ないよ」
それはバレンタインというイベントが世間的に恒例となってしまった日。
発端となった入れ知恵をしてしまった
シン
はしれっとしたものだ。
が、なんだかんだ言いながらこの日はいつも一緒に過ごしている。……というかいつも通りと言えばそれまでである。
しかし、この年は違った。
「そうか……なら頼みがあるんだが……」
とてもいい辛そうにしているリオン。
珍しいと思いながら
シン
は何を言われるのか全く想像がつかない
シン
はその先を待った。
待たれると、言うしかないリオンは意を決したように言った。
「チョコを作ってくれないか?」
「……私が?」
あっさり返す。
シン
は料理に関してはまったく自信というものを持っていない。そもそも人によっておいしいと思うものが違うのだから、何をもって自信を持つのかすらわからないからだ。
自信がないというほど破壊的な腕前というわけでもなく、かといって趣味ではないのでつきつめることもなく。
まずいものを提供することだけは避けたいという程度である。
そして
「自分が作るよりプロの手でつくられた美味いものを提供する方が相手のためだというお前の方針は知っている」
「それならそのチョコは一体誰に」
渡る先によって何か仕込むつもり……ではなかったが、自分で発言しておいてそれは楽しそうだななどと思ってしまう
シン
。
「どうして僕が他の誰かにチョコなんて渡さなければならないんだ。
僕が食べるにきまっているだろう
」
「……………………」
まさかと思いすらしなかったので、代理に作れという依頼と見た
シン
の発言にリオンの返答。
つっこみ要素が満載なのでつい即答したが、自らの発言にリオンがはたとした時には、彼の目の前にはどういうことかと深読みに入っている
シン
の姿があった。
むしろ、彼らの関係性が世間一般的にはどういうことかという感じであろう。
普通、女性が男性に手作りがほしいと言われたら言った本人がほしいのであって決して誰かに渡すからとかいう発想には達しない。
普通を飛び越していきなりそこに達するあたりがこの二人と言えばこの二人らしいわけであるが…
「つまり私の作ったチョコが食べてみたいと?」
「
どうしてわざわざ変換するんだ
」
せめて確認と言ってほしい。
そちらの方が、わかりやすいので遠回しに言ってしまったリオンも悪いと言えば悪い。
そのあたりは本人が少し反省していることは
シン
には伝わっていない。
「何を好き好んでそんな冒険を……」
「お前一体自分の料理の腕前をなんだと思ってるんだ」
前述したが、料理の腕前は可も不可もない。
それは
シン
も知っている。のだが、そう言わしめる理由がもちろん、
シン
にはあった。
「まさかカカオから作れとかそういうレベルを……」
「
要求してない
」
材料は普通に市販のものを使っていいらしい。
「わかっている。市販のチョコを溶かして固め直して一体何の意味があるんだとお前は思っているんだろう」
「そう、その通り」
「…………………」
即答。
今度はリオンが黙す。
まぁ冷静に考えてみたら付加価値をつけない限り、再構成するだけの作業でもある。が。
「再構成する作業の途中で、分離するとかそういうリスクを生じるので素人の手作りはおすすめしない」
「再構成とか言うな」
話がややこしくなってきた。
それを避けるためか、リオンはわかりやすく言い直す。
「とにかく、お前が手作りしろ。それを僕が食べる」
というか、命令形になった。
「いいけど……うーん、人生初のチョコづくりかぁ……」
不安要素しかない。
「でもそれをすることによって一体何が?」
「僕が食べたいんだ、他に意味があるか!」
原点に立ち返ったところで、リオンがようやく一番簡単なはずの答え合わせをしてくれた。
そんなわけで、13日。
シン
は休みを取ってキッチンに立っている。
せっかくだから作りたてを渡してみたいところだがなぜ14日ではなく13日。しかも休むのか。
簡単なことである。
失敗する可能性を鑑みて、時間に余裕を取っている。
しかし、一般的な知識は入れた。
実技はマリアンに教わりに行った。
……そこまでしてしまうあたりが妙に凝り性で完璧主義の気質があることに、本人は気づいていない。
普通は本でレシピを見て、失敗or成功、みたいな感じだと思われる。
ともかくラッピングのチョイスには自信はあるので、あとは肝心の中身である。
そういえば、リオンはチョコを食べたいとは言ったが、ラッピングまでしろと言わなかった。
むしろチョコフォンデュなら失敗は100%なかったのではと思うがそれは「作った」と言えない気がするので気が付かなかったことにする。手抜きこの上ない発想だ。
そんなことを前日になってから考えてしまうが、ともかく人生初のチョコレートづくりに挑戦である。
……壁が高い(人に渡すものという時点で)。
とりあえず、ガナッシュを作る。
興味がなさ過ぎてガナッシュという言葉が何を意味するのかすら
シン
は知らなかった次第である。(言葉自体は知っていた)
生クリームや洋酒を生地に混ぜ、硬さを調整した生チョコのことである。
市販のチョコをそのまま火にかけると焦げることは知っていたが、生クリームを鍋で火にかけたところにチョコを入れれば湯せんは必要ない。
バットに入れて冷やす。
なんとなく一種類では寂しいのでブラックとホワイトを用意している。
その間にコーティング用のチョコのテンパリングを行う。
テンパリングとは、一度溶かしたチョコレートを再び固める際に必要な作業で、これをしないと固まらなかったり、つやがなかったり、口どけの悪いチョコになるらしい。
温度管理をしながら、ゴムべらでゆっくりと混ぜて完全に溶かし、チョコの温度を40~45℃にする。
この際、湯せんで絶対に水が入らないようにするよう注意。
生クリームの時点で湯せんは必要なかったはずなのに、結局湯せんをすることになる。
……意外とめんどくさい。
そして(知っていたが)、お菓子作りは科学だなと実感する。
きっちり温度やら湿度やら分量やらを守ることがうまく行くコツなのだ。
科学という意味では、お菓子でなくとも特定の野菜を煮てしまうと成分が壊れるとか、組み合わせで柔らかくなるとか料理そのものがふつーに科学である。
そうであれば興味を持ってもよさそうだが、あまり興味がわかないのはなぜだろう。
……多分、向いてないからだろう。
勝手に思う。
とりあえず、ただ再構成するだけとか思っててごめん。
(一度くらいなら)いい経験だと思うことにする。
一方で、作りながらいろいろ思いつくので当初のデザインから離れつつ、凝っていく。
黒と白の生チョコ2種を作ろうと思っていたが、なぜか切り分けた後組み合わせたら、ストライプとボックスタイプができた。
継ぎ目はコーティング用のチョコで線描きしたりパウダーを使うことでカバーする。
その他は当初の予定通り、ガナッシュをコーティング後、ナッツなどを載せる。
デザインするのは楽しいが、我に返るとため息をつきたくなるくらい神経を使う作業である。
実は
シン
本人は気づいていないが、これはボンボンショコラであり、パウダーを使っただけでも高級に見える生チョコの難易度を☆1とすると☆3(レベルMAX)のレシピである。
いきなり高難易度に挑戦するあたり、通常運行だ。
最もおいしそうに見えるものを作ろうとピックアップすれば、難易度の高いものになるのは当然かもしれない。
そんなわけで、出来の悪いものは試食と義理チョコに回してしまい舌も目も肥えていそうなリオン用には
シン
が納得できるもののみをピックアップした。
試食が自分なので、まったくもって信用ならない。
基本的に一人だと「食べられればいい」という基準であるからして。
しかし、見た目はうまく行っているしまずくはない(と思う)ので、大丈夫なはずである。
自信はないことに自信がある。
幸いなことにここまでおよそ半日。
「…………」
余計なことを思いついた
シン
は、午後、仕事に行くことにした。
そして14日。
シン
は午後、休みを取った。
リオンはその日、珍しく
シン
の所属するセクションを訪れていた。
意外と関連性がないので、リオンから訪問する理由がなく、こういう時は理由を見つけるのに苦労する。
しかし、私用で話に来た
シン
はいなかった。
「でかけているのか?」
「あ、はい。今日は夕方まで戻りません!」
「……そうか」
あからさまに答えたスタッフが緊張しているので、嘘だろう。
リオンが読めないはずはない。
しかし、と、いうことは
シン
は現在進行形で何かしらサプライズ的なことをしているか、普通に頼んだものを作っているか。
いずれにせよ見られたくないのであろう。
そのあたりは頼んだ手前、野次馬などしないことにする。
ため息を小さくつきつつリオンはその場を後にした。
早めの伝達ができなかったため、勤務時間終了後、すぐに帰ることにする。
傍目に見ると「珍しい。バレンタインデーに待っていたかのように帰るなんて、予定があるんだ……!」とかいう感じになるが、用件はと言えば
「
シン
、今日は夕食を作らなくてもいいぞ」
ごく単純だった。
「もう仕込みしたか?」
「リオン、仕込みが必要なほど時間のかかる料理を私がすることがあるだろうか」
チョコは作れと言われたものの、ごちそうまで作る余力はない。
というか、バレンタインはごちそうが必要なのか?
今更であるが非常に謎である。
もう依頼の物件(なぜふつうにチョコと言わないのだろう。この人たちは)を作り終えた
シン
は、暖炉の前のラグで雑誌を広げていた。
「というか、こんなに早く帰ってきてそれを即言うってことは、私の休暇はバレバレだったわけだね」
そのつもりはなかったが、結局譲った部分を看破されたリオンは「うっ」となっている。
しかしゆっくり帰ってきて夕食がダブったなんて徒労は嫌なので、全く悪いことではない。
「どこかに食べに行くの?」
「……お前、こんな賑やかな時に夕食を外で取りたいか?」
ふるふると首を振る
シン
。
賑やかな時ほどゆっくり部屋で過ごしたい派である。
「僕もだ。だから今日は配送を頼んだ」
それはそこから30分ほど後にやってきた。
コース料理…とまでいかないのは、割と小食な二人では残す可能性が高いからだろう。
それでも手の込んだプロの作ったものだ。
「しかし……どういう風の吹き回し?」
「失礼だな#」
つい聞いてしまい、怒られる。
料理は十分温かかったが、スープは熱々にしたいので温めなおしているところだ。
猫舌なので、結局さましてから飲むわけであるが。
「そういう意味じゃないよ。だって、チョコ作ってくれ料理は用意するって……」
「チョコを作れと言ったから、代わりに夕飯を用意したんだろう」
「あぁそういう……」
ことではないのだが、
シン
は納得している。
手間としては確かにペイである。
しかし、あっさりテイストな反応にリオンは複雑な顔をしている。
「デザートもついてるけどどうする?」
「何がだ」
コースではないが、しっかりスイーツもセットになっている。
ムースであろうか。いずれプロが作っているので、
シン
にしてみるとそれを食べた後に自分が作ったものなど口にしてほしくない。
恐ろしい比較対象である。
それ以前に甘いもの甘いもののコンボはどうなのだろうか。
リオンは聞き返しておきながら答える前に、そのことに気づいたらしい。
「お前は神経質すぎるぞ。こっちは明日でもいいからとりあえずお前の作ったのを先に出せ」
「
とりあえず
」
「すまない、訂正する」
さすがに頼んでおきながらそれは失礼だと思ったのかリオンは珍しく謝っている。
シン
が神経質になっているのを感じたのかもしれない。
一方で批評する気はなくとも、頼んだからには感想は言わなければならないだろう。
リオンも実は相当神経質になっている。
何の試験であろうか、これは。
そんなこんなで、食後。
「はい、頼まれもの」
シン
は二重のリボンでラッピングされたスノーホワイトの袋をリオンに渡した。
「……開けていいのか?」
「頼まれたからには全力を尽くしたけど、今豆腐メンタルだから苦情は受け付けない」
豆腐メンタルなほど尽くしすぎだろう(汗)
全く豆腐に見えない口調できっぱりと言う
シン
。
しかし、見た目と心身の状態が必ずしも一致しないことをリオンは経験で知っている。
ため息をつきつつ、リボンをほどく。
そして、御開帳。
「……………………お前」
リオンは頭を抱えた。
「……駄目だった?」
「いや、むしろ熟練者だろう。見栄えの段階だが」
初めてにしては確かに頑張ったが、凝りすぎていたらしい。
ボンボンショコラは、全部で12個ありひとつずつデザインが違う。
しかもそれ以上できたので、残りは冷えたワイングラスに入れて出してみた。
これもひとつずつトッピングが違う。
なんという職人。
「大事なのは、中身でしょう?」
「
まったく説得力がない
」
「あ、それより」
リオンが無造作であるが、さっそくひとつ口に運ぼうとすると止められる。
「思い付きで作ったものがあるからそっち先にしてくれない?」
「……この材料でか」
「まぁ大体同じ材料だけど……」
そう言って
シン
は、キッチンへ。
出てきたものは
「じゃーん、チョコレートプリンだよー」
「そのノリはお前らしくないがとりあえず、
盛りすぎだろう
」
こちらの方がうまくできたと思うのだが、つっこまれた。
「……プリンだけじゃつまらないじゃない。トッピングに凝っているうちにこんな感じに…」
「芸術作品か?」
盛っている、凝っているというのは色々なものが乗っているという意味ではなく、手が込んでいるという意味である。
もちろん、軽くサンデー状態になっているのだが、サイズの違うプリンが3つ組み合わされ、そこに生クリームとフルーツ。さらに網目模様で固められたチョコが縦に刺さっている。
更に一部のフルーツは彫刻のようになっていた。
「盛り付けているうちにそういえば、カービングに興味があったことを思い出し……チョコの網はバットで遊んでるうちに出来た産物」
コーティングをしているうちに、模様がかけることに気づいてできたものである。
カービングは石鹸や果物に彫刻を施す工芸であり、芸術と言えば芸術だ。
バナナが彫りやすいが変色するので他のフルーツをいじってみた。
「昨日より、今日の方が楽しかったかな」
「つまりこっちか」
うん、と返す
シン
。
確かに盛り付けるという意味では、遊べる要素があるようなないような……
リオンにはよくわからない。
が。
「……お前、このために今日休んだのか?」
「昨日一日休む予定だったのが、半日で済んだから」
「昨日も休んだのか」
さすがにリオンも呆れの域に入りそうな凝り性である。
「だって人に頼まれたらいいものを渡したいじゃない」
そもそも頼まれなくても自ら作って渡す日なのであるが。
「まぁ……確かに頼んだのは僕だからな。いただく」
と言葉は丁寧に、やはり無造作にリオンはそれを口に運ぶ。
「……」
「なんだ」
「いや、まずかったらどうしようかと」
「普通にうまいぞ」
さらりと言った。
だが、どこかほっと
シン
は頬を緩ませる。
「良かった」
「僕がさも難問を与えたかのようだな」
「ものすごくハードル高かったよ。でも勉強にはなった」
「なんのだ」
それにはただ微笑を返す。
「このレベルなら来年も」
「二度と作らない」
にっこり。
「………………」
そういう意味の勉強になった、ではない。が。
「リオン、私の趣味には継続するものと一回作れたら満足っていうのがあるの、知ってるよね?」
笑顔で念を押した。
言葉に詰まるリオン。
「それにこれ、ルーティの罰ゲームなんでしょ?」
更に言葉に詰まっている。
「むしろ私が罰ゲーム受けてるみたいになったけど、どういうこと?」
「お前は今、勉強になったといったろう!」
「でもよく考えたらフェアじゃない」
「夕食は僕がオーダーを…」
「オーダーしただけか」
二の句もないリオン。
そもそもが、あのクレスタでの勝負に負けたことに端を発している。
そのことに気づかなかった
シン
ではない。
倉庫の片づけは結局流れたのでルーティは「言うことを一つ聞かせた」のであろう。
例えば「
シン
に手作りチョコを作ってもらって、バレンタインを過ごすこと」だとか。
シン
がこう言う感じになるのはここで暮らし始めてからは滅多にないことだが、これ以上続けても分が悪いことをリオンは知っている。
「わかった。来月ちゃんと返す。あとの文句はルーティに言え!」
早めに白旗を上げることにするリオンだった……
「文句の言える相手じゃないと思うけどねぇ…」
そんな要求はしていないといいつつも、白旗を認める
シン
。
春に向かうダリルシェイドにしては珍しく、窓の外には小雪がちらつく夜だった。
…Stバレンタインに乾杯。
2019.2.10筆(2.11UP)
久々の執筆&バレンタインネタ(長っ)
以前にUPした話を読んでいたら「2.10になっても…」という記述があったので、すごい偶然だなと思いました。
シン
がチョコを作るとこうなります。
だがしかし、こうなるのがわかるから本人は作らなかったのだと思います。
ものすごい事前準備と労苦です。
珍しく
シン
視点の話でもあります。すっごい書きづらい(笑)
Stバレンタインに完敗。
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