騒乱再び(水崎沙羅さん)
やっとのことで戻ってきた自分の体
しかし、リオン一人が元に戻ったところでソーディアンチームは神の眼奪還に向かおうともしなかった
戻ってから早数日が経過している
そろそろリオンはぶち切れそうだ
—騒乱、再び—
戻ってからというもの、ソーディアンチーム(という大きな子どもたち)の子守りでゆっくり本を読む時間もなかった
久々に本を読もうと、椅子に座って読み始めたリオン
しかし、あわただしい足音によって中断させられた
—バンッ—
「 ?」
らしくなく慌てた様子の がそこに立っていた
その手にはシャルティエが握られている
そういえば先ほど借りに来たのだった
「ど、ど、どどど・・・どうしよう!?」
らしくない
嫌な予感がする
『今度は私が入れ替わったみたい』
「そ、そうなんです!な、なんで!?」
「薬の副作用か?」
だが、なぜ と入れ替わったのかは分からなかった
「どうしよう!どうしよう!?」
あからさまに取り乱しまくってる (inシャルティエ)
『ごめん、リオン。なんかリオンの気持ち分かった』
改めてリオンの気持ちが分かった
確かにこれはやめてほしい
「とりあえず落ち着け、シャル」
「だ、だって坊ちゃん!!」
『大丈夫だよ。リオンのときは戻ったし』
「そっか。薬があれば大丈夫なんだっけ」
大丈夫だと分かって安心した (inシャルティエ)の顔は緩みまくってた
「フッ」
『今鼻で笑ったでしょ?』
とは言ったものの、以前リオンのことを散々笑った に文句を言う権利はなかった
「でもどうするんだ?」
「えっ?」
物分りの悪い
やっぱり違和感がある
『薬は誰かさんが割っちゃったしね?』
「ああっ——!!」
完全に忘れていたシャルティエ
思わず絶叫してしまう
「どうしたんだ?」
「何かあったの?」
その声を聞きつけて何事かとディムロスたちがぞろぞろと部屋に入ってくる
「こ、今度は僕と が〜〜!!」
『入れ替わっちゃったみたいだよ』
すっかり他人事といった
全然他人事じゃないのだが・・・
「喜怒哀楽が激しいリオンも笑えたけど、 も笑えるわね」
『アトワイトさん、人を笑ってはいけませんよ?』
笑い出したアトワイトにフィリアがやんわりと制する
「やはり何かしらあるとは思ったが・・・」
「作ったのはハロルドじゃからのぅ」
どんな人物か知っている や、ソーディアンチームには納得できる答え
「1000年も前のものだったのか!」
「きっと大丈夫よ。ほら、私たちだってちゃんと1000年もってるし」
医者としてとんでもないことを口走ったアトワイト
ソーディアンと薬は違うだろうに・・・
「1000年前だから、というよりも、作ったのがハロルド博士だからまずかったんだよ!!」
「とにかく、その薬は何処にあったんだ?」
「地上軍拠点跡地よ」
どうやら探索しに行っていたらしい
「まだあるかもしれない。行くぞ」
「ふむ、しかたないな。いい加減にスタンの体も飽きた」
どうやら取りに行けるのを知っていて黙っていたらしい
ちなみに例のごとくスタンとルーティは置き去りにされている
「あるならあると言ってくださいよ」
ほっとしたシャルティエに追い討ちをかけたのは だった
『戻ってもまた副作用があるかもしれないけどね』
「いいから行くぞ!」
『で、何でこうなったんだ?』
そう言ったのは、あきれ返ったリオン(inシャルティエ)だった
いい加減に疲れてきた
リオンはまた最初に戻ったのかと思ったが、それは思い違いだった
「やっぱりハロルドが作った物だから?」
冷静にそういいきった口調はアトワイト・・・だが・・・
「ぼ、坊ちゃん!?」
体はリオンだった。
先ほど喋ったシャルティエはと言うと、フィリアだ
「またややこしいことになったね
とりあえず、誰が誰?ちなみに だよ」
とルーティの体の が言う
どうやら全部がごちゃ混ぜになっているらしい
『え、え〜っと・・・シャルティエがリオンでリオンがアトワイトでフィリアがシャルティエでルーティが で・・・えあ、あれ?
シャルティエは誰だっけ・・・??』
頭がパンクしそうになってるのはクレメンテに入ったスタンだ
『もう嫌だ・・・』
「まあまあ、人生悲観しちゃだめだよ。これはこれで楽しいし」
『楽しくない!』
終
**あとがき**
『騒乱の予感』シリーズの続きっぽく書かせていただきました!
このシリーズが好きだったので・・・
薬は『ラディスロウ顛末記2』あたりで作られていそうな気がしたので地上軍拠点跡地に置いときました。
勝手な想像で間違ってたらごめんなさい。
ちなみに最後の入れ替わっていたのはアミダで決めました。
初めはディムロスinフィリアなんていうのもありました。
楽しかったです。ありがとうございました!!
**管理人コメント**
まさかシリーズものの続編にお目にかかれるとは思っていませんでした。
シリーズものは個人的にとても好きなので、嬉しいです。
かくいう私も、騒乱の予感ではアミダで入れ替わりネタを考えてみた(話は書いてません)過去が有ります(笑)
とても楽しい作品、ありがとうございます。
