スクチャ6本勝負(←管理人が勝手につけました)
〜ギリギリで気が付いた〜
「ねえ、ハロルド。前に時間に関しての話題があったよね?
ハロルド「前というか比較的最近だったような気がするけど……あったわね
「ふと思ったんだけどさ、あの時のエントロピーってどこまではかれるの?
ハロルド「どゆ意味?
「つまりさ、私達が記憶を持って時間移動している以上、私達のエントロピーは増大するわけでしょ?
ハロルド「なるほど、測定した範囲が私達の周辺のみだったらエントロピーが増えるのは当たり前でしょ、ってことね?
「そうそう
ロニ「ってお前ら、そんな小難しい話はよそでやれ! 頭が痛くてたまらないだろっ!?
「って、うわっ。びっくりした
ハロルド「イヤなら聞かなければいいじゃない
ロニ「ここ声が響くんだよ、いやでも聞こえてくるんだよ
「でも、ここ神の卵の下層部でしょ。私とハロルドの二人きりになるには危険だしねぇ
ハロルド「そもそも声が響くんだからよそでやっても一緒じゃない
ジューダス「というか、わざわざここまで来てその話題を蒸し返すな
「常に頭を回すのは学者としての本能だ
ジューダス「いつまでその設定を使い回す気だ、お前は
〜VSカイル〜
カイル「ところで何の話なの?
「エントロピー測定の有効範囲の話
カイル「エントロ……?
「数日前に説明しただろーが
ハロルド「『変化の値』よ。人によっては『乱雑さ』と表現する人もいるわね
「何かをすれば必ず増大する値なわけで、時間を逆行したら理論上エントロピーは減少しなくてはならない
カイル「ふんふん
ロニ「カイル、お前絶対分かってないだろ…………
ハロルド「で、この前時間逆行した時にエントロピーをはかってみたんだけど理論上は減少するはずのエントロピーはなぜか増大していた
「机上の空論って言葉はあるけど、正にそんな感じだった訳
カイル「うん……
ハロルド「そん時には結論は出なかったんだけど、範囲を極大でみるか極小でみるかという点には着目したわけね
「『乱雑さ』で説明すると分かり易いけど、ちらかしたものなら片付ける事が出来る。つまりそこだけみると『乱雑さ』は減る
カイル「ん…………
ハロルド「でもそこには必ず『片付ける人』という存在があるわけで、『マクスウェルの悪魔』が存在しない限りにおいてトータルでみたエントロピーは増える
「この場合でいうと片付けた人のエントロピーは増大……ちょっと意味合いは違うけどエネルギーを消費するって言い変えてもいいかな?
カイル「………………
ハロルド「そうして見ていくと世界の一部一部を抜き出してみればエントロピーは上がったり下がったり
「けれど世界全体でみるとエントロピーは緩やかに増大していく
カイル「……………………ぐぅ
ロニ「おーい、カイル寝てるぞ。歩きながら
ジョーダス「敵の本拠地でカイルを寝かすなっ!
〜VSロニ〜
ナナリー「カイルも寝ちゃったし、仕方無い。ここらで少し休憩にするかい?
リアラ「うん、私も少し疲れちゃった
ロニ「オレは相当疲れたぞ…………
ジューダス「お前は普段頭を使わなすぎだ
「でも、疲れるってことは理解しようとしてるってことでしょ? そこは評価できると思うな
ロニ「おお、は分かってくれるのか! ホラ見ろジューダス、やっぱ分かる人には分かるんだよ!
ジューダス「、甘やかすな
「甘やかして無いよ? 私がしたのはあくまでも姿勢の話であって、結果が伴うかと言うとまた話は別
ロニ「へ?
「私達がした話がどのくらい理解出来たかってことの方が重要でしょ? そりゃ、カイルみたいに考えるのを放棄して寝ちゃうよりかはマシだとは言った。でもじゃあロニはどのくらい話を理解できた?
ロニ「うっ……
「本質を間違えて考える事を放棄したらなんの意味もないよ
ロニ「はい……申し訳ありませんでした
〜VSナナリー〜
「で、ハロルド。有効範囲の話だけど、結局どうなの?
ハロルド「ん〜。一応地上全てが有効範囲だったはずだけど、地殻中や太陽、宇宙空間までは無理
「と、なるとその瞬間の揺らぎという可能性も
ハロルド「あるわね。忘れてたんだけど私の時代でもエントロピーをはかって見た事があるのよ。その時よりかは今の時代の方がかなりエントロピーは低いわ
ナナリー「? エントロピーとやらは時代が進むにつれて増えるんだろ? なんで今の時代の方がエントロピーが低いのさ
ハロルド「私達の時代は雲が厚かったから
ナナリー「??? 何で雲が厚いとそうなるんだい?
「さっきのちらかしたものを片付けるって覚えてる?
ナナリー「ああ、片付ければ乱雑さは減るって話
「そう。太陽は究極的エネルギー、つまりはその例で言う『片付ける人』が太陽の光なんだよね
ハロルド「片付ける人が少なければどんどん乱雑になっていく。だから私の時代はエントロピーは高いのよ
ナナリー「なるほど……じゃあエントロピーとやらを知るには太陽を測定すればいいんじゃないのかい?
「うん。太陽のエントロピーが減少していれば客観的に時間逆行していると言えるね
ナナリー「…………その前に天地戦争時代に行ってる時点で時間逆行はしてるんじゃない?
・ハロルド「…………!
ナナリー「な、なに? あたし、なんか変なこと言ったかい?
「た、確かに…………
ハロルド「計算ばっかりしてて基本を見落としてたわ……不覚!
ロニ「すげぇ……あの二人と普通に話をしてる…………
〜VSジューダス〜
ジューダス「基本を整理しないからそういう事になるんだ
「ぐぅ……。ぐぅの音もでない…………
ロニ「今出ただろうが…………
「じゃ、ジューダスに質問。基本って、なに?
ジューダス「時間逆行したら、エントロピーが増大しているという実験結果があった
ハロルド「間違い無いわね
ジューダス「それは揺らぎが原因である可能性が高い
「じゃ、低確率で揺らぎが原因じゃなかったら?
ジューダス「僕が知るか
「…………何も変わってない気がするんだけど
ジューダス「方針は決まっただろうが。揺らぎである事を証明するか、それとも低確率で揺らぎが原因じゃない可能性を探すか
ハロルド「そうね。じゃあ、データ採取!
「リアラ〜、悪いんだけどもう一回時間移動———
ジューダス「するなっ!
〜VSリアラ〜
「う〜、気になる
ハロルド「仕方無いわね。こういう時は、今できる事をしなくちゃ
「今出来る事って?
ハロルド「リアラに話を聞く。時間移動について一番詳しいのはリアラでしょ
「そうだね。リアラ〜、ちょっといい?
リアラ「、どうしたの?
「時間逆行について聞きたいんだけどさ、時間逆行ってなに?
リアラ「な、なにって言われても…………
ハロルド「原理とか、何か知ってる事無い? どんな感じで時間逆行してるのかとか
リアラ「えっと、参考になるかどうか分からないけど、時間移動する人とその周りの空間をその時代と切り離して目的の時代の空間と入れ替える、つまり空間移動の応用なんだけど…………
「…………
ハロルド「…………
リアラ「ど、どうしたの?
「ハロルド。一応聞いておくけど、時空間内のエントロピーってはかれる?
ハロルド「はかれる訳ないでしょ
リアラ「…………
「…………
ハロルド「…………
リアラ「…………?
「うがぁーーー! 結局振り出しか!
ハロルド「私達の周りの空間のエントロピーを計測してただけじゃないのよ!
リアラ「えっと、ジューダス。とハロルド、どうしたの?
ジューダス「…………気にするな
「うがぁーーー!
ハロルド「キシャァァァ!
117さん あとがき**
どうも、このホームページからは遠い某所でとある二次創作をしている117と申します。
今回ここに投下するのは、TOD2連載短編『時間に対する考察』の後日談的なスクチャとなります。
雰囲気とかあまり自信はありませんが、楽しんでいただけたら幸いです。
