生きる理由それはまだ分からないけど
「・・・誰」
白い深い海の中に居るようだった
だけど確かに聞こえる誰かが私を呼んでいる
影もない真っ白で清潔すぎる気分が悪い
いや居心地が悪い
「
お前は何故何も求めようとしない」
エルレインだった・・・
「私はもうあがかない・・・そう決めた」
は黒い瞳をエルレインに向けた
「お前の願いはリオン・マグナスを生かしたいなのだろう」
そう・・・あのスタンやルーティの居た18年前
記憶障害だといい同じ船に乗り話しを笑いハシャギ神の眼を取り返すために
旅をした・・・
リオンを死なせないためにそれが私のすることだと信じていた
「私の意志は彼をリオン・マグナスという人を尊重すること・・・あのは人はもういない」
なぜか思ってしまったのだ
どうして彼の求めているものを・・・
命以上に愛しいものを私が選んでいいのか
いまさらだと思った最初から決めていたことなのに
出来なかった
そう運命だと認めてしまったリオンは自分の意志で裏切りそして死んだ
なにをいまさら変えなければいけないのだろう
「いる、ジューダスと名を変えただけだ」
ジューダスそれは裏切り者という意味
カイルの付けた名前きっと本人も知らないのだろう
「何度あの時を繰り返しても私はリオンの意志に従うと思う」
それがあの時私の認めた運命ならきっと変えてはいけない
あの無力な私も海に飲まれて死んでいる
時とは残酷だ人をここまで変えても誰一人自分が生きてきたことを否定しない
なら私も同じだ生きた証それがリオンなのかジューダスなのかただそれだけの違い
「お前は私の悪戯で生かしたに過ぎないのだ
祈りなさい・・・リオン・マグナスとともに生きたいと」
そうかなぜか分かった何故エルレインがここに居るのか
ここは夢の中なのか
永遠の牢獄
作られた幸せそして裏切らない都合のいい世界
ふと横を向くこつこつと上品な足音に似なれた姿
いまは仮面を被り正体を隠している・・・
リオンだった普段からは考えられない年相当の笑顔が
に向けられている
だが肩から血を流し危険な状態だった
「助けなさい今のお前になら出来るだろう?」
「
・・・」
手にはいつの間にかアトワイトが握られていた
声をかけてみたが返答はないリオンは
の手をつかんだ
「早く」
「都合のいい夢だねリオン・・・こんなにも生きるすべがある
・・・だけど選んで本当に私と皆のところに行けるの?」
リオンは
の手を放し消えたアトワイトも同じように消えていた
「まだ・・・リオンは生きて居たいなんていわない」
「哀れな・・・男が決めなければお前は生きていれないのか
それほどまで愛しいのか?」
「リオンだとか関係ないよ私は仲間とともに歩みたいただそれだけ
愛してるよ・・・大事な仲間だから」
「愛しているなら何故生かそうとしない」
愛しいよ仲間として相棒として背中を預けられる大切な仲間だから
だけど
私一人のわががまは彼にとって重みでしかない
そこまで分かっているのだなら・・・
「私はリオンがリオンとして生きる道を選ぶのをこの眼で見たいそれまで待つ」
嘘の世界は要らない別にほしくない
自分でつかみ見ていたい
ただそれだけの話
「愚かな」
最後の言葉は聞こえない振りをした分かっていたから
はハッとした
あの場所だ洞窟の中リオンを見つけた現実なら夢でないなら
今度こそ生かしたい・・・!
こんなところで死なせたたくない・・・!!
「リザレクション!」
血も止まり顔色も戻った呼吸も落ち着いている
「・・・
?」
「リオン選んで私とともに生きたい?それとも・・・ここで死にたい・・・?」
リオンは
の何時になく真剣な瞳を見た
そして感じた後は簡単だった
「僕は生きていたい・・・!」
「うん」
**奈々子 さんあとがき
なんだろうこのむしょうに書きたくなる理由は・・・やっぱり
は大人だな
がんばれリオンまだ仲間だよ
