結局、交差することはなかった。
同じ場所に立ちながらも、何時も違うものを見ていた。
あるいは、背中合わせだったのかもしれない。
その手をとったのは、あれが初めてだった。
そして、最後だった。
それでも、何時も
そこに在ることは知っていた。
全ての終りに(あとがき)
実は書き始めるにあたりトリップものには抵抗がありました。しかし敢えてトリップにした理由……それはゼロから始めたかったからです。
おそらくリオンと言う人は、初めの一歩にたどり着くのすら困難で、
だけど初めから特別な人でなんてあるはずもなく。
それはスタンやルーティたちも同じ。
だから、皆と一緒に始めたかった。
そうやって積み上げたものは大事だし、たくさんの人に受け入れてもらえたのは、読んでくれた方もゼロから一緒に歩いてくれたからなんじゃないかと思います。
本当に毎回、感想いただくとたくさんのことを感じてくれる人がいるのだな、と嬉しかったです。伝えたい言葉は受け取る人がいなければ、成り立たないものだから。
連載が進むに連れてお付き合いくださる方も増え、TODをたくさんの人と共有できたことが嬉しく思います。それでもってもっと好きになってくれたら、とも。
中にはTODやってないけどここの連載のリオンを見てはまりました。と言う方もちらほらといて、それはそれは嬉しかったです(普及活動…?)。
エピローグについては、スタンがボケボケしてINTERVALで語る間もなかったのですが、最終的にラストで語ってくれてよかったと思います。思いつきにしては上出来(笑)
メッセで返信はもちろんですが、拍手をぽちっと押してくれた方々、最後までつきあってくれた方々にも、また新たに話を贈ることでお礼にさせていただきたいと思います。
夢小説なのに矛盾が見逃せずウソがつけず、都合の良い馴れ合いも出来ず……妥協せず。
単なる夢小説がいつのまにか夢ではなくなっていたような。
夢、というよりは挑戦、なのかもしれません。
本作はこのままTOD2へと突入します。
ここまでおつきあい下さり、ありがとうございました。
スマホ・タブレット対応リニューアルに伴い、当時の文章に加筆修正をいたしました。