TOD2連載18年後 ホープタウンにて
2.遊んで症候群
「お前、よくここにいるな。」
「だって暑いじゃないか。」
は今日も僕を連れて水辺に腰掛けている。
ここに来てからは、何をしでかすか油断ならない子供たちのせいもあって僕は に預けらている時間の方が長い。
「本当は水遊びくらいしたいところだけど…手がこれじゃね。ジューダスはそんなカッコしてて暑くないの?」
「余計な世話だ。」
「…暑そうだね」
黙っていても単に不機嫌なだけだとか考え事をしているとか、他の人には無表情に見える時でも は敏感だ。
まぁ今日は特別、熱風が砂漠から流れ込んでいるようだから暑くないと感じない人はいないだろう。
「なんだ?それは」
「これ?」
おもむろに が左手にとった見慣れない筒のようなものに坊ちゃんの視線が落ちる。
「ちょっと水入れて」
「…」
不自由な右手に代わって言われたとおり入れてやる。
くりぬかれた円筒状の植物らしく中には…
「穴が開いてるぞ」
「いいの」
穴を塞ぎつつ渡すとそこから水が零れ落ちる前に は自分の左脇に固定して器用にそれに蓋をする。
蓋と言うか、棒を差し込むと言うか。
それを見た坊ちゃんが妙な胸騒ぎを感じているのが伝わってくる。
が俯いた口元にクスリと笑みを浮かべたのと同時に、坊ちゃんは身構えたがそれをかわすことは出来なかった。
「…っ!!!」
それは水鉄砲だった。
僕は工作過程から見てたから知ってたんだけどね。
「あははっ 少しは涼めるでしょう!?」
「そういう下らんものを作るな!!!#」
「あっ!?…人のおもちゃを取り上げるとは………」
『そうですよ、けが人をいじめちゃ駄目ですよ』
「うるさい#」
怪我ゆえに大した追撃もできずあっさり取り上げられてしまった。
僕が味方をすると、坊ちゃんは逆にそれで に水をかけたが喜ばせてしまっただけだった。
「お前は子供かっ」
『さっき来た子には大人気だったから明日辺りブームになってるかも知れませんねぇ』
「…………余計な遊びを布教するな……」
僕の予想通り、翌日にはものすごい勢いで広がり オアシスの周りではロニたちも(強制)参加の水遊びが盛り上がっていた。
肝心の はちょっと離れたいつもの岩陰で、傍観に走っていたところもポイントだ。
