プロローグ
昔…それこそ、千年も前の話。
僕は日記をつけるのが日課だった。
とはいえ、当時の状況といったら凄惨たるものがあり、僕の日記もそれなりに凄惨なものだった。
まがりなりにもあのころの僕は…
いや、やめておこう。
当時の内容については、少なくとも人様に見せられるようなものではなかったとだけ、言っておく。
それに比べたら、今の生活は…そりゃ苦労もあるけど、楽しい事もそれなりにあって。
僕に体があったら、きっと日記をつけていると思う。
そして、多分、それは誰かに見てもらっても笑い合えるようなものになると思うんだ。
今の僕には、僕の気持ちを記しておく術すらないけれど。
誰かに、知っていて欲しい事がある。
