連載で言うところの「INTERVAL 1ST 2ND」あたりに対応です。
ここら辺で癒し系だともっぱらの噂になりました(笑)
※欠番は拍手のみで掲載されたものです。
「同じ満月の日でも、晧々とした日とほの明るいくらいの日があるよね」
「なんだ、やぶからぼうに」
「いや、なんとなく。こうやって月を眺めるのも久しぶりだなぁと」
は草地に寝転んで空を見上げている。
雲が出ているけれど、薄く低くて暗くはない。
むしろ、あの上には淡い世界が広がっているのだろうと思うとなんだか心がくすぐられるようだ。
本当は久しぶりと言うほど昔ではないのかもしれないけれど如何せん色々あったからなぁ…
しばらくは、気詰まりしていたのだろう。 も、坊ちゃんも。
「静かだね」
「あぁ」
そう言ったきり二人とも黙り込む。
ただ、虫の音だけが密やかに響いていて…
そんな空気も僕は好きだった。
そうしているうちに二人とも眠りに落ちている。
そんなどこか穏やかで
清廉な空気を感じられるのだから
野営も悪くは無いと思う。
最も、僕には人としての不自由が大してないからそう思うのかもしれないけれど。
ここら辺で癒し系だともっぱらの噂になりました(笑)
※欠番は拍手のみで掲載されたものです。
月の夜
「同じ満月の日でも、晧々とした日とほの明るいくらいの日があるよね」
「なんだ、やぶからぼうに」
「いや、なんとなく。こうやって月を眺めるのも久しぶりだなぁと」
は草地に寝転んで空を見上げている。
雲が出ているけれど、薄く低くて暗くはない。
むしろ、あの上には淡い世界が広がっているのだろうと思うとなんだか心がくすぐられるようだ。
本当は久しぶりと言うほど昔ではないのかもしれないけれど如何せん色々あったからなぁ…
しばらくは、気詰まりしていたのだろう。 も、坊ちゃんも。
「静かだね」
「あぁ」
そう言ったきり二人とも黙り込む。
ただ、虫の音だけが密やかに響いていて…
そんな空気も僕は好きだった。
そうしているうちに二人とも眠りに落ちている。
そんなどこか穏やかで
清廉な空気を感じられるのだから
野営も悪くは無いと思う。
最も、僕には人としての不自由が大してないからそう思うのかもしれないけれど。
ルナティック
シャル日記その6**
「満月…っていうとルナティックなんて言葉があるよね」
『ルナティック?』
「あぁ、お前の時代は月なんて見えなかったろうからな…知らないか?」
いつもは淡白に答えるだけの坊ちゃんが時折気まぐれのように の言葉に乗って話す。
今日のところは僕が知らないから、なのだろう。教えてくれるらしかった。
「月狂いのことだ。」
『…というと?』
「例えば満月の晩になると狼男が狼に変身したり、人間の場合も満月の夜には犯罪の発生率が高くなるんだよ」
『へぇ…月が狂気をもたらす、ってことですかねぇ』
「まぁ、確かに少し歯車を狂わせるようなこともあるかもな」
「リオンでもそういうことあるんだ?」
「………誰も僕がそうだと言ってない」
確かに、月の夜は不思議な気分にさせてくれる。
ある時は、穏やかで。
ある時は高潔で、
ある時は狂気的で…?
『 はどう?』
「私? 私は…なんだかこう、月光の下にいるとウキウキするような?」
「それは立派にルナティック・ハイじゃないのか?」
「でも凶暴になるような気分にはならないけどなぁ。」
『あ、思い出した。フェアリーサークルも満月の晩にできるんですよね』
「…?」
「知ってるよ。妖精が踊った後にできる環状の跡のことだよね。」
『そうそう、で万が一踊っているところを見たりすると妖精の国へ連れて行かれてしまうっていう…』
「…怖っ」
「シャル…それは童話か。それともホラーなのか?」
『すみません、普通にファンタジーな話のつもりだったんですけど…』
雰囲気をぶちこわしてしまった。
まぁ曲がりになりにもこの二人じゃロマンな方向性には進まないだろうのでこれはこれでいいのかもしれない。
…月光で狂気に陥るなんて坊ちゃんだったらヴァンパイアみたいでちょっとかっこいいと思うけどなぁ…。
なんていったら殴られる自信があるから黙っておこう。
「満月…っていうとルナティックなんて言葉があるよね」
『ルナティック?』
「あぁ、お前の時代は月なんて見えなかったろうからな…知らないか?」
いつもは淡白に答えるだけの坊ちゃんが時折気まぐれのように の言葉に乗って話す。
今日のところは僕が知らないから、なのだろう。教えてくれるらしかった。
「月狂いのことだ。」
『…というと?』
「例えば満月の晩になると狼男が狼に変身したり、人間の場合も満月の夜には犯罪の発生率が高くなるんだよ」
『へぇ…月が狂気をもたらす、ってことですかねぇ』
「まぁ、確かに少し歯車を狂わせるようなこともあるかもな」
「リオンでもそういうことあるんだ?」
「………誰も僕がそうだと言ってない」
確かに、月の夜は不思議な気分にさせてくれる。
ある時は、穏やかで。
ある時は高潔で、
ある時は狂気的で…?
『 はどう?』
「私? 私は…なんだかこう、月光の下にいるとウキウキするような?」
「それは立派にルナティック・ハイじゃないのか?」
「でも凶暴になるような気分にはならないけどなぁ。」
『あ、思い出した。フェアリーサークルも満月の晩にできるんですよね』
「…?」
「知ってるよ。妖精が踊った後にできる環状の跡のことだよね。」
『そうそう、で万が一踊っているところを見たりすると妖精の国へ連れて行かれてしまうっていう…』
「…怖っ」
「シャル…それは童話か。それともホラーなのか?」
『すみません、普通にファンタジーな話のつもりだったんですけど…』
雰囲気をぶちこわしてしまった。
まぁ曲がりになりにもこの二人じゃロマンな方向性には進まないだろうのでこれはこれでいいのかもしれない。
…月光で狂気に陥るなんて坊ちゃんだったらヴァンパイアみたいでちょっとかっこいいと思うけどなぁ…。
なんていったら殴られる自信があるから黙っておこう。
うさうさ。
シャル日記その7**「リオン、見てみて!」
「…どこから捕ってきた。」
「さっきからそのへんウロウロしてたじゃないか」
彼女の腕には白ウサギ。
休憩中に姿を消したと思ったらわざわざ捕まえてくるとは。
「食うのか?」
「…。そこまで切羽詰ってない」
坊ちゃんが微妙に冗談だか本気の質問だかわからない発言を繰り出している。
確かに食料としてストックしておけば道行き不安な彷徨は、少しは安心要素も出てくるだろうが。
「この辺りは植生が豊富なのが幸いだな」
要は坊ちゃんも殺生するつもりはないということだ。
「まぁスタンだったら間違いなく食料行きだよ。」
『良かったねぇ、捕まったのがこの二人で』
「僕は追ってもいない」
手を離されてもうさぎは警戒心も無く、その辺りをふんふんとかぎまわっている。
人間に全く警戒心がないらしい。
───ということは、このあたりは滅多に人など通らないと言うことで。
「…ねぇ、何か、余計なことに気づいた気がする」
「僕もだ」
『助けたお礼に街まで案内、なんてしてくれないよねぇ?』
街までたどり着けるのか不安になってきた。
最近の空模様
緑が豊かな土地。水も豊富。
─ということは…
「何か、やたらと夕方になると雨降らない?」
「普通一般的に、夕立だろ。これは」
なんてことも結構あるわけで。
早3日連続だ。
急ぐ旅ではないけれどさすがに進む速度が落ちて少しうんざりしている坊ちゃん。
反面、 は雨が降る直前になるとはしゃぎにも似た顔を見せる。
『 はさ…雨が好きなの?』
「嫌いじゃない」
あ、今の言い方は坊ちゃんに少し似ている。
でも意味は全く違うんだろうな、などと根拠も無く思ったりもする。
「これが寒い地方だったら耐えられないかもしれないけど…ちょうどいいマイナスイオンというか…涼しいよね」
「こう毎日降られると涼しいとかそういう問題でもない」
「でも降ると思ってればどうってことはないよ」
正論だ。
ついでに言うならどうせ来るものなら楽しんで待つ方がいいに決まっている。
『じゃあ今日は早々に休む場所を決めましょうか』
「そうだな」
雨に打たれると体力の消耗も激しくなる。
元気な顔をしているが、二人とも少しゆっくり休んだ方がいいと思う。
道中、モンスターだって襲ってこないわけではないのだから。
…それを思うとそろそろ街に着いて欲しくなって来た今日この頃だった。
今の場所
シャル日記その9** 消失欠番